HTC Desire(X06HT)用の液晶保護フィルム(シート)を検討してみた

Desire 液晶保護フィルム

さてと、Desire 本体を傷や衝撃から守るものとして、まずはシリコンジャケットのご紹介をしました。

次に検討すべきはそう、直接タッチする必要があるためにジャケットやケースでは保護し得ない、液晶画面を保護する為の液晶保護フィルムです。

この液晶保護フィルムですけれど、これまた各社から実にたくさんの種類が発売されています。

どのメーカーのどの製品にするかはひとまず置いておき、液晶保護フィルムにはどんな種類があるのかをまずは整理することにします。

液晶保護フィルムは、大別すると以下の3種類に分類できます。

  • 光沢(グレア)
  • 光沢(アンチグレア、ARコーティング)
  • アンチグレア(凸凹加工)

僕は今回調べるまで完全に勘違いしていたんですが、液晶保護フィルムは2種類だと思っていたんですね。要するに光沢(グレア)とアンチグレア(凸凹加工)の2種類で、透過率重視なら光沢、指滑りの良さと映り込みの軽減を重視するならアンチグレア、という選択肢しかないのだと思っていたのです。

が、一般的に売られている光沢の液晶保護フィルムって、AR 加工されているものが多いようです。もちろん、アンチグレア(凸凹加工)のものと比べれば多少は映り込みするのかもしれませんが、思っていたほど心配は必要ないのかもしれません。

となると、選択の基準は少し違ってきて、ポイントとしては

  • 透過率 : 光沢(ARコーティング)>アンチグレア(凸凹加工)
  • 指脂汚れの目立ち具合 : アンチグレア(凸凹加工)>光沢(ARコーティング)
  • 指滑りの良さ : アンチグレア(凸凹加工)>光沢(ARコーティング)

といったところでしょうか。こうなると俄然、アンチグレア(凸凹加工)の方が良い気がしますが、しかし、指滑りの良さに関しては、光沢(ARコーティング)のものでも問題ないかもしれません。というのも、僕自身は今レイアウトのシリコンジャケットに付属のフィルムを貼って使用しているのですが、このフィルムが光沢仕様なのですけど、特に指滑りに不満はありません。貼ってすぐは確かに滑りの悪さを感じたのですが、使い込むうちに指の脂が馴染んできて、滑りが良くなったのです。メーカーによりけりかもしれませんが、私は今のところ、このフィルムで不便を感じていません。

それともう一つ。アンチグレア(凸凹加工)のものを有機 EL 液晶に貼付けた場合、ものによっては「モアレ」と呼ばれる、画面がちらつく現象が発生するようです。Desire の液晶はまさに有機 EL です。アンチグレア(凸凹加工)のものを貼付けても特に気にならないという報告も多数ありますが、慎重にメーカー選びをしたいところです。

では、各メーカーからどのようなフィルムが出ているのか見て行きます。各社ほぼ、光沢(ARコーティング)のものとアンチグレア(凸凹加工)のもの、2種類を準備しているようです。

まずは、僕の買ったシリコンジャケットのメーカー、レイアウトの鮮やか高光沢保護フィルムギラツキ防止保護フィルムです。「高光沢」の方にはきちんと、「AR(Anti-Reflective)コーティングフィルム」の文字があります。

次に、PDA 工房の『Crystal Shield』(透明度が高い光沢タイプ)『Perfect Shield』(反射を抑えたタイプ)です。こちらの「Crystal Shield」には「AR加工」の文字が無いですね。グレアタイプなのかどうか、ちょっと不明です。

こちらは、非常に安価にもかかわらずカメラレンズ用の保護フィルムまで付いている、アスデックのAR液晶保護フィルムです。安いだけでなくその名の通り、しっかりと「AR コーティング」の表示があります。コストパフォーマンスは No.1 なのではないでしょうか。

エレコムの液晶保護フィルム 光沢液晶保護フィルム マット。光沢の方には「AR(アンチリフレクション)加工」の表示があります。

他にも、PDA ユーザーならお馴染み OverLay Brilliant や、やたら安価な SANWA SUPPLY のもの、未使用時にはレッドミラーに輝くものなど、さまざまなタイプのものが揃っています。

これは多いに迷いますね...。僕はしばらく、シリコンジャケット付属のもので過ごそうと思っていますが、やはり太陽下での映り込みが気になるんですよね。はてさてどうしたものか。

そうそう忘れてた。Twitter のタイムラインで見かけたのですが、レイアウトの鮮やか高光沢保護フィルムの上から、「プレクサス」を塗布されて使用されている方がいるようです。こうすると、光沢フィルムにもかかわらず指の滑りが良くなり、指脂も目立たなくなるとか。車用のワックスみたいなものですから、表面に薄い塗膜ができるのがミソなのですかね。これも機会があれば試してみたいところです。