右下に写ってるのは送料の関係で一緒に注文した Continental のチューブ。
さて、3回に渡って愛車 RX3 の新しいタイヤが届くまでをお伝えしてきましたが(その1、その2、その3)、その新しいタイヤ、Schwarbe Durano を初めて履いてから既に1ヶ月ほどが経過しました。そろそろそのレビューを、主に前任者である Michelin Dynamic Sport との比較でお届けしたいと思います。
いきなり下手くそな写真で分かり難くて申し訳ないのですが、夜中にタイヤの装着をえっちらおっちらやった後、明け方4時頃に眠い目をこすりながら撮った写真なのでご容赦を(苦笑)。Dinamic Sport(右)との見た目の比較。タイヤ自体の径の差は、写真の通りそれほどでもないんですが、車輪全体としての径はだいぶ差が出ます。この写真も、単に並べるだけだと両者の高さが大きく異なるので、結構苦労して撮っています。
タイヤを組み付けたところ全体像。組付け直後なのでまだタイヤが綺麗です。この画、初めて見ると「うっ」となる色の組合せで、当初は「ちょっと色の選択失敗したかなー」と思ったんですが、今ではもうすっかり慣れました :) 知り合いに「ブラジルカラー」と前向きに表現してもらったのも大きいかもしれません。なかなか気に入っています。
で、走りの感じですけど、確かに設置面積は小さくなっているんでしょう、漕ぎ出しは軽くなった気がします。ロードノイズも Dinamic Sport と比較すれば少なくなっていますので、タイヤが細くなった効果というのは確実にあると思います。が、「気がします」「思います」のレベルですね。そこまで劇的に変わったということはないです。重さも 340g から 295g と、前後合わせれば 90g は軽くなっているのですけど、その違いは本当に微々たるものです。これならば 23c にしておけば良かったな、とも思いましたけど、そもそもその劇的な変化を恐れての 25c の選択だったのだから、これはこれで正解だと思っています。全く変化がないということは無く、漕ぎ出しが軽くなっている、というのは実感としてあるわけですし。ただしそれが、極端にタイムが縮まるとか、そこまでのものではないということです。
タイヤが細くなり、空気圧が上がったことで、心配だったのは路面からの突き上げが激しくなることでしたが、これも大きく変化はないですね。多少突き上げがきついかな、という時もありますが、おそらくタイヤのゴム自体、Dinamic Sport よりも柔らかいんだと思います。乗り心地が悪くなった、という感じは受けません。
ゴムが柔らかくなったといえば、グリップは増したと感じます。タイヤに粘りが出ましたね。Vブレーキでフルブレーキングすればそりゃーロックしますけど、タイヤがブレイクする限界点がだいぶ上がった気がします。雨の中の走行も、Dinamic Sport より劣るといったことはありません。流石にマンホールの蓋など、鉄部分に乗っかってスリップすることは何度かありましたけど、それは Dinamic Sport も同様でしたからね。ウェット性能は変わらず、ドライ性能は少し向上していると感じます。
総じて、「良くなった気がする」という感じでしょうか。それほど大きな違いを感じることはないですが、「何となく良くなった」というのは実感としてあります。レビューとしては大変曖昧で申し訳ないのですけど、ただ個人的には Dinamic Sport を気に入っていたので、それを履き替えてどうかと思ったわけですが、良いタイヤで安心しました。Durano もお気に入りのタイヤの一つになりそうです。あとは耐久性ですけど、これはもっと乗ってみないと分からないので、また後日レポートできればと思います。
あと、そうそう、カラータイヤの最大の弱点は「汚れが目立つ」ことかもしれません。一度雨中を走行したところ、流れたブレーキダストがべったり付着して見るも無惨なことになっています。以下の写真を見てもらえば分かると思いますが、これ、クリーニングするのはちょっと大変そうですね。多分中性洗剤とかでゴシゴシやれば落ちると思うんですけど。
こんな感じでブレーキダストが。まぁ、走ってるところを遠目で見ただけじゃ全然分かんないですけどね。
空気圧は 6BAR から 8BAR。僕はウェイトが相当あるのでもちろん Max の 8BAR 入れてます。
タイヤ表面のパターン。あんまり意味はないですね。接地するのは主に真ん中のスリック部分だし。飾りでしょう。
Durano 買うなら海外通販の Wiggle が安くてオススメです。
<2013-05-14 追記>
さて、その後なんですけど、2013年11月下旬にハードブレーキングした際、ごっそりゴム持ってかれてケーシングがむき出しになり、交換の憂き目にあいました。僅か4ヶ月半ほどですか。短い命でした。上で「あとは耐久性ですけど、これはもっと乗ってみないと分からない」と書いていますが、まさに乗ってみて分かったのは「このタイヤは大変耐久性が低い」ということです。確かに耐パンク性能は高く、パンクには一度も遭遇しなかったんですけど、グリップ力が低い為にブレーキングで簡単にロック、必要以上にゴムを削ってどんどこ寿命を縮めます。点検に出した際に自転車屋の店長に言われたのは「カラータイヤはどうしてもね...」というお言葉。見た目重視でコンパウンドなんかが弱く、どうしても長持ちしないんだそうです。ひび割れも酷いし。一度はあこがれるカラータイヤですけど、多分もう2度と買いません。で、今はなに履いてるかって言うと、Panaracer Race Type D。これは大変良いタイヤです。高いだけあります。その辺の話はまた別エントリーで書きたいですね。
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