Schwarbe Durano(シュワルベ デュラーノ) Green 700x25c レビュー

Schwarbe Durano Green 700x25c
右下に写ってるのは送料の関係で一緒に注文した Continental のチューブ。

さて、3回に渡って愛車 RX3 の新しいタイヤが届くまでをお伝えしてきましたが(その1その2その3)、その新しいタイヤ、Schwarbe Durano を初めて履いてから既に1ヶ月ほどが経過しました。そろそろそのレビューを、主に前任者である Michelin Dynamic Sport との比較でお届けしたいと思います。

Schwarbe Durano Green 700x25c

いきなり下手くそな写真で分かり難くて申し訳ないのですが、夜中にタイヤの装着をえっちらおっちらやった後、明け方4時頃に眠い目をこすりながら撮った写真なのでご容赦を(苦笑)。Dinamic Sport(右)との見た目の比較。タイヤ自体の径の差は、写真の通りそれほどでもないんですが、車輪全体としての径はだいぶ差が出ます。この写真も、単に並べるだけだと両者の高さが大きく異なるので、結構苦労して撮っています。

Schwarbe Durano Green 700x25c

タイヤを組み付けたところ全体像。組付け直後なのでまだタイヤが綺麗です。この画、初めて見ると「うっ」となる色の組合せで、当初は「ちょっと色の選択失敗したかなー」と思ったんですが、今ではもうすっかり慣れました :) 知り合いに「ブラジルカラー」と前向きに表現してもらったのも大きいかもしれません。なかなか気に入っています。

で、走りの感じですけど、確かに設置面積は小さくなっているんでしょう、漕ぎ出しは軽くなった気がします。ロードノイズも Dinamic Sport と比較すれば少なくなっていますので、タイヤが細くなった効果というのは確実にあると思います。が、「気がします」「思います」のレベルですね。そこまで劇的に変わったということはないです。重さも 340g から 295g と、前後合わせれば 90g は軽くなっているのですけど、その違いは本当に微々たるものです。これならば 23c にしておけば良かったな、とも思いましたけど、そもそもその劇的な変化を恐れての 25c の選択だったのだから、これはこれで正解だと思っています。全く変化がないということは無く、漕ぎ出しが軽くなっている、というのは実感としてあるわけですし。ただしそれが、極端にタイムが縮まるとか、そこまでのものではないということです。

タイヤが細くなり、空気圧が上がったことで、心配だったのは路面からの突き上げが激しくなることでしたが、これも大きく変化はないですね。多少突き上げがきついかな、という時もありますが、おそらくタイヤのゴム自体、Dinamic Sport よりも柔らかいんだと思います。乗り心地が悪くなった、という感じは受けません。

ゴムが柔らかくなったといえば、グリップは増したと感じます。タイヤに粘りが出ましたね。Vブレーキでフルブレーキングすればそりゃーロックしますけど、タイヤがブレイクする限界点がだいぶ上がった気がします。雨の中の走行も、Dinamic Sport より劣るといったことはありません。流石にマンホールの蓋など、鉄部分に乗っかってスリップすることは何度かありましたけど、それは Dinamic Sport も同様でしたからね。ウェット性能は変わらず、ドライ性能は少し向上していると感じます。

総じて、「良くなった気がする」という感じでしょうか。それほど大きな違いを感じることはないですが、「何となく良くなった」というのは実感としてあります。レビューとしては大変曖昧で申し訳ないのですけど、ただ個人的には Dinamic Sport を気に入っていたので、それを履き替えてどうかと思ったわけですが、良いタイヤで安心しました。Durano もお気に入りのタイヤの一つになりそうです。あとは耐久性ですけど、これはもっと乗ってみないと分からないので、また後日レポートできればと思います。

あと、そうそう、カラータイヤの最大の弱点は「汚れが目立つ」ことかもしれません。一度雨中を走行したところ、流れたブレーキダストがべったり付着して見るも無惨なことになっています。以下の写真を見てもらえば分かると思いますが、これ、クリーニングするのはちょっと大変そうですね。多分中性洗剤とかでゴシゴシやれば落ちると思うんですけど。

Schwarbe Durano Green 700x25c
さて、3週間ほど乗ったの図。相当タイヤが汚れています。

Schwarbe Durano Green 700x25c
こんな感じでブレーキダストが。まぁ、走ってるところを遠目で見ただけじゃ全然分かんないですけどね。

Schwarbe Durano Green 700x25c
"Schwarbe" のロゴ、モールド版。

Schwarbe Durano Green 700x25c
"Schwarbe" のロゴ、プリント版。

Schwarbe Durano Green 700x25c
空気圧は 6BAR から 8BAR。僕はウェイトが相当あるのでもちろん Max の 8BAR 入れてます。

Schwarbe Durano Green 700x25c
"Schwarbe" のロゴ、プリント版その2。

Schwarbe Durano Green 700x25c
タイヤ表面のパターン。あんまり意味はないですね。接地するのは主に真ん中のスリック部分だし。飾りでしょう。

Schwarbe Durano Green 700x25c
最後にフロントタイヤ全景を。


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<2013-05-14 追記>

さて、その後なんですけど、2013年11月下旬にハードブレーキングした際、ごっそりゴム持ってかれてケーシングがむき出しになり、交換の憂き目にあいました。僅か4ヶ月半ほどですか。短い命でした。上で「あとは耐久性ですけど、これはもっと乗ってみないと分からない」と書いていますが、まさに乗ってみて分かったのは「このタイヤは大変耐久性が低い」ということです。確かに耐パンク性能は高く、パンクには一度も遭遇しなかったんですけど、グリップ力が低い為にブレーキングで簡単にロック、必要以上にゴムを削ってどんどこ寿命を縮めます。点検に出した際に自転車屋の店長に言われたのは「カラータイヤはどうしてもね...」というお言葉。見た目重視でコンパウンドなんかが弱く、どうしても長持ちしないんだそうです。ひび割れも酷いし。一度はあこがれるカラータイヤですけど、多分もう2度と買いません。で、今はなに履いてるかって言うと、Panaracer Race Type D。これは大変良いタイヤです。高いだけあります。その辺の話はまた別エントリーで書きたいですね。